コムテントコラム

中大型テントの種類と特徴

  • 伸縮式テント・倉庫テント

テント倉庫

鉄骨構造の骨組みに膜材(テントシート加工材)を張った倉庫です。物品等の保管用途として製作されます。

特徴

薄い膜材はスレート等他の建築材料に比べ軽量です。鉄骨材も軽量に設計することができます。さらには倉庫内の空間を中間に支柱なしで製作することができ広い空間を実現することが可能になります。
工期が短くてすみその分価格を安く抑えられます。明るめの色の膜材は透光性がよく高採光が期待でき日中の照明を最小限に抑えることもできます。

上屋テント

鉄骨構造の骨組みに膜材(テントシート加工材)を上面だけに張った構造物です。保管スペース、荷捌き場、作業場として製作されます。

特徴

壁面がないので解放感があります。
トラック等の行き来がスムーズに行えるのでテント下での作業効率がいいです。
テント軽量であるので鉄骨構造に自由度があります。中柱を減らして間口を大きくとることができ、車両通行や作業スペースの確保を実現することができます。

小型テント倉庫

南榮工業社製の組み立て式パイプテント倉庫です。簡易車庫、一時的な資材置き場としてご利用いただけます。

特徴

お客様組立商品になります。
パイプは亜鉛メッキ、シートは耐久性のあるシートを使用。破れたり、老朽化したときのために交換用シートも販売しています。10m²~30m²までのサイズをご用意しています。

小型(伸縮)移動式テント「たためーるくん」

お客様現地組み立て製品です。伸縮することができ、キャスター式で移動もできます。
詳細は「工場/倉庫関係者必見~~たためーるくんのご案内」

テント倉庫、テント上屋の確認申請について

テント倉庫、テント上屋には確認申請が必要です。テントは仮設といったイメージがありますが、テント倉庫やテント上屋は「構造物」ですので確認申請が必要になります。
申請が不要なケースとしては、防火地域・準防火地域以外の場所で床面積の合計が10m²以下の増築、改築、移転をする場合です。

テント倉庫のメリット

  • 構造がシンプルなので施工期間が短く価格の安さにもつながる。
  • 明るく透光性があるテント材を用いることで日中は暖かく、照明不要なほど明るい。
  • 照明や空調の使用が減り光熱費軽減につながる。
  • 鉄骨と膜材の構造が複雑ではなく、製作と施工期間が短い。

テント倉庫のデメリット

  • 気温が上がるシーズンには倉庫内が暑くなる。
  • 膜材は刃物で容易に切れる為、外部からの侵入がしやすく防犯上弱い面がある。
  • テント膜材は日光や風雨により経年劣化が起こるのでテント張替の検討が必要。

デメリットへの対策

対策できることもあります。
夏場に倉庫内の気温が上昇し、使用に支障が出ることが考えられます。
換気扇 大型ルーフファン サッシ窓の設置等がオプション対策できます。
防犯は防犯カメラの設置が有効と思われます。専門の業者にお問い合わせください。

テント生地について

使用できる生地は用途や設置する地域によって決まります。
一般的には防炎生地の使用になります。不燃生地を使用しなければならないケースがあります。遮熱性や高耐久性といった特性をもった商品もあります。

防炎生地例 ウルトラマックス ハリケーン

不燃生地例 ターポロンG-3500 クローザーV3

テントの修理、張替について

テント生地の寿命は場所と設置環境により差が出ますが、おおよその目安は10年から15年です。
その前後で経年劣化により生地に穴や破れが発生します。
自然災害では台風等の強風でテント膜材が破損するケースが一番多いと思います。
部分又は全体的に張替をお勧めします。
一度破れだしたら台風でなくても強風で大きく破損することが考えられます。
保管物が風雨にさらされてしまう前に張替を検討されることをお勧めします。
張替は新築と比べ納期はかなり早いですが、最低限の製作準備期間が必要になります。
いざという時に慌てる前の対応がよろしいかと思います。